最近、「朝起きると顎が疲れている」「歯が欠けた気がする」「肩こりが続く」などのお悩みはありませんか?
その原因、実は ストレスによる歯ぎしり・食いしばり かもしれません。
今回は、ストレスと歯ぎしりの深い関係についてお話しします。
◆ 歯ぎしりは“寝ている間のストレス発散”?
歯ぎしりは、睡眠中に無意識に歯を強くこすり合わせたり、噛みしめたりする習慣のことです。
実は、多くの方の歯ぎしりには ストレスが強く関わっている といわれています。
人はストレスを感じると自律神経のバランスが乱れ、体の筋肉が緊張しやすくなります。
その結果、睡眠中に無意識のうちに歯を食いしばり、歯ぎしりとして現れることがあります。
◆ 歯ぎしりが引き起こすトラブル
歯ぎしりは「音がうるさいだけ」ではありません。
次のような症状を引き起こすことがあります。
・歯がすり減る、欠ける
・知覚過敏(冷たいものがしみる)
・顎関節症(顎の痛み・開けにくさ)
・頭痛・肩こり
・歯周病の悪化
・詰め物や被せ物の破損
気づかないうちにお口や体に大きな負担がかかっていることも珍しくありません。
◆ ストレスによる歯ぎしりを防ぐためにできること
① リラックスできる時間をつくる
深呼吸、軽いストレッチ、入浴など、緊張した体をゆるめる習慣が効果的です。
② 日中の「食いしばり」に気づく
実は歯ぎしりの多くの方は、日中にも無意識に歯を噛みしめています。
「上下の歯は普段離れているのが正しい状態」
これを意識するだけでも負担は軽減できます。
③ マウスピース(ナイトガード)の使用
就寝中に装着することで、歯や顎へのダメージを大幅に減らせます。
歯科医院でお口に合わせて作るため、フィット感も良く安全です。
◆ 気になる症状があれば早めのご相談を
歯ぎしりは自分では気づきにくく、長期間続くと歯や顎に深刻な影響が出ることもあります。
「朝起きると顎が疲れる」「歯がしみる」「肩こりがつらい」などが続いている方は、ぜひ一度ご相談ください。
適切な診断と対策で、症状を軽減し、お口の健康を守ることができます。
皆さまの健やかな毎日をサポートできれば幸いです。