感染症予防のための口腔ケアの大切さ

  • 2025年12月5日

だんだんと寒さが深まり、感染症が流行しやすい季節になってきました。
皆さんは「お口のケア」が感染症対策にも役立つことをご存じでしょうか?

実は、口腔内を清潔に保つことは ウイルスや細菌が体内に入り込むリスクを減らすためにとても重要 です。
今日は、感染症予防の観点から、お口のケアがなぜ大切なのかをご紹介します。


◆ 1. お口の中が不潔だと感染リスクが上がる理由

お口の中には、実は数百種類もの細菌が存在しています。
普段は問題ありませんが、歯みがき不足や歯石の付着により細菌が増えると、
・のどや気管に炎症を起こしやすくなる
・免疫力の低下につながる
・ウイルスの侵入を助けてしまう
といったリスクが高まります。

特に高齢の方では、誤嚥性肺炎の原因になることも知られています。


◆ 2. 毎日の口腔ケアでできる感染症対策

感染症を防ぐためには、日々のお口のケアがとても大切です。

〈ご家庭でできるポイント〉
・丁寧な歯みがき(1日2~3回)
・歯間ブラシ・フロスの併用
・仕上げにうがいで細菌を減らす
・舌ブラシで舌の汚れを軽く清掃する
・よく噛んで唾液を出す習慣をつける(唾液は自然の“抗菌力”があります)


◆ 3. 歯科医院で行うプロのケアも効果的

ご自身のケアだけでは取り切れないのが「歯石」や「バイオフィルム」と呼ばれる細菌の膜です。
これらは感染症リスクの上昇にも関わっているため、歯科医院での定期的なクリーニングがとても効果的です。

さらに、
・むし歯や歯周病の早期発見
・お口の中の状態を保ち、免疫力をサポート
といったメリットもあります。


◆ 4. 健康を守るために、口腔ケアを習慣にしましょう

感染症対策というと「手洗い・うがい」のイメージが強いですが、
「お口の清潔」も同じくらい大切な予防習慣 です。

「最近お口がネバつく」「歯石が気になる」「長く歯科に行けていない」
そんな方は、この機会に口腔ケアを見直してみませんか?

感染症が流行しやすい季節を元気に過ごせるよう、当院もしっかりサポートいたします。
お気軽にご相談ください。