歯周病は、歯にまつわる病気だけでなく、
全身にさまざまな影響を及ぼすことがわかっています。
歯周病菌によって、脳や心臓の血管が動脈硬化になりやすくなります。
そのため、脳卒中や心筋梗塞などを招く危険性が高まります。
また歯周病菌は、誤えん性肺炎の原因になることもあります。
歯周病によって生じる炎症物質は、血糖値を高くしてしまうため、
糖尿病の人は血糖の管理が困難になります。
また、すでに糖尿病のある人は、歯周病を招きやすいと考えられています。
さらに、炎症物質は脂肪をためこみやすい体内環境にするため、
肥満にもなりやすいとされています。
妊娠している女性が歯周病にかかると、陣痛を促す物質が増えることで、
早産や低体重児出産に影響すると考えられています。
他にも、歯周病によって歯を失い、噛むことができなくなると、
認知症を発症するリスクが高まるといわれています。
歯周病になると、次のような症状が出ることがあります。
いくつか当てはまる場合は、歯周病の可能性が考えられます。
☑️ 歯ぐきがむずがゆい
☑️ 歯みがきやフロスを使用すると出血する
☑️ 口の中がネバネバする
☑️ 歯が長くなった気がする
☑️ 歯がしみる
☑️ 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすくなった
☑️ グラグラする歯がある
初期の歯周病であれば、しっかりとセルフケアをすれば
改善が期待できますが、それでも良くならない場合や、
上記の項目に多く当てはまる人は、受診をおすすめします。