歯間ブラシとフロス、どちらを使えばいい?

  • 2025年12月10日

毎日の歯みがきにプラスして使いたい「歯間ケア用品」。
患者さまからよくいただくご質問が、
「歯間ブラシとフロス、どちらを使えばいいですか?」 というものです。

結論から言うと、お口の状態によって使い分けるのが正解 です。
今回はそれぞれの特徴と、正しい使い方についてわかりやすくご説明します。


◆ 歯ブラシだけでは汚れは落としきれません

実は歯ブラシだけで落とせる汚れは、お口全体の約6割程度といわれています。
残りの汚れは、歯と歯のすき間に残ってしまい、
むし歯や歯周病、口臭の原因になります。

そこで活躍するのが、フロス歯間ブラシ です。


◆ デンタルフロスの特徴

フロスは糸状の清掃用具で、歯と歯がぴったりくっついている部分 の汚れを取るのに最適です。

フロスがおすすめな方

・歯と歯のすき間が狭い方
・むし歯予防をしっかりしたい方
・若い方、歯ぐきが引き締まっている方

フロスのメリット

・歯と歯の間の汚れをしっかり除去できる
・むし歯予防にとても効果的
・奥歯にも使いやすい


◆ 歯間ブラシの特徴

歯間ブラシは、ワイヤーに毛がついたブラシ状の清掃用具で、
歯と歯のすき間が広い方 に向いています。

歯間ブラシがおすすめな方

・歯周病が気になる方
・歯ぐきが下がってきた方
・ブリッジや矯正装置が入っている方

歯間ブラシのメリット

・広いすき間の汚れをしっかりかき出せる
・歯周病の予防に効果的
・歯ぐきのマッサージ効果も期待できる


◆ どっちを使えばいいの?答えは「両方使い分け」

✔ 歯と歯の間が狭い → フロス
✔ 歯ぐきが下がってすき間がある → 歯間ブラシ

このように、お口の場所によって使い分けるのが理想的 です。
実際、フロスと歯間ブラシを併用されている方も多くいらっしゃいます。


◆ サイズ選びと使い方も重要です

特に歯間ブラシは、サイズが合っていないと逆に歯ぐきを傷つける ことがあります。
「ちょっと血が出る」「入りにくい」と感じる場合は、サイズが合っていない可能性も。

当院では、お一人おひとりのお口の状態に合った
・フロスの種類
・歯間ブラシのサイズ
・正しい使い方
を丁寧にお伝えしています。


◆ 毎日の歯間ケアで、むし歯・歯周病予防を

歯間ケアを取り入れることで、
・むし歯の予防
・歯周病の進行防止
・口臭予防
など、多くのメリットが期待できます。

「自分にはどれが合うのかわからない」という方も、お気軽にご相談ください。
毎日のセルフケアを、私たちがしっかりサポートいたします。